このまま試合に出場できないなら移籍は望むところなのだが・・・

久しぶりの更新で、久保竜彦サンフレッチェ広島退団について書く事になろうとは。
俺が残念なのは、他でもない「サンフレッチェ広島」で、久保へのこの扱いである。
まあ、他にも最近の「サンフレッチェ広島」については、久保の起用方法等で色々思うところはあるが、それは、追々書いていこうと思う。
俺の考えではサンフレッチェ広島への復帰は3、4年早かった。
今後の久保についてだが、北九州のJFLチームで練習をしているらしいので、引退は無いのだろう。
今年は、久保が公式戦に出場しないので、仕方なくサテライトで観たのだが、なぜ試合に出られないのか不思議な位の動きを魅せていた。
まだ、久保竜彦はJ1で通用するので、J1のチームへ移籍してもらいたい。
年棒も今年のサンフレッチェ広島での情報を元に考えると決して高くない。
後は、J1チームがどれ位久保に関心を示すかと、久保竜彦にどのチームに行っても、頑張れるだけの気概があるかである。
この一年久保竜彦は試合に出れるコンディションであったはずだ。
その久保を生殺しの様に試合に出さなかった。久保の凄さを知らないはずの無い「サンフレッチェ広島」が。監督、チーム、はたまた別の何か、が原因だと思うが(俺的にはある程度推測しているけど)、重ね重ね残念である。

今のサンフレッチェ広島の戦術に久保竜彦を加える。どうしてそれを試さない

何かとサンフレッチェ広島とは縁のあるジェフ千葉との試合である。
先取点はサンフレッチェ広島がいい形で取る。
が、前節のFC東京同様にジェフ千葉はプレスをかけ、ボールを奪い速攻という戦術を取り、同点に追いつき、逆転する。
そしてそのまま試合が終わる。
サンフレッチェ広島の敗因は色々あるのだろう。
連戦からの運動量の低下とミス。
ジェフ千葉の当たり(フィジカル的な)とその際のジャッジ。
セットプレー。
そして、そんな中、久保竜彦の登場は無かった。
もし、前の試合のあの短い時間での、あの使われ方で久保を判断したのだとしたら酷すぎる。
練習、サテライトでは、流石にあんな短い時間ではないだろう。
練習とサテライトでも、久保はああいう、ハイボールでのポストプレイばかり、させられているのだろうか?
よくある、久保竜彦の間違ったプレーのイメージである。
昔のサンフレッチェ広島の戦術で戦えとは言わない。(場合によっては有効になるだろうが)
いや、今の久保の使われ方は、昔の使われ方でもないし、かといって今の戦術に沿った使われ方でもない。
何度も書いているが、ベースは今の戦術の中に久保竜彦が加わる。
それには、久保も理解が必要であるだろうし、まわりも久保のプレーを理解する必要がある。
それには実戦でのプレイ時間が必要なのである。

もっと時間をそして良いパスを

サンフレッチェ広島としては先制点でのゴールが形になれば、この先の攻撃にもっと広がりが出るだろう。
FC東京は対サンフレッチェ広島用の戦術という形ではなく、普通にプレスをかけ、ボールを取ったら速攻という様な戦術を取ってきて、結構いいリズムを作っていた。
しかし、サンフレッチェ広島に綺麗な形に得点を取られ、さらに駄目押しの2点目を取られ試合は決まった。
サンフレッチェ広島としては、こと得点に関してはいい形だったといえるのだろう。
で、今回も久保竜彦の出番はあったのだが。
見所はミキッチとの少しの絡み位か。
相性を確認するのには時間が短すぎたが、観た所ミキッチは、久保に対して「アクション」は起こしてくれそうである。そのアクションがハマるかどうかだな。
後、パス回しの連携面で意思疎通が合わない場面があった。まあ慣れない相手で、その相手がまた慣れないポジションでプレーした面もあるのだが。
久保は良いパスがもらえる、もしくは相性がいい選手に対すると動きが変わる。あるいは、動きが活きる。
久保竜彦は、サンフレッチェ広島横浜Fマリノス、日本代表とそれぞれのチームで、プレーが違っていた。(もちろん共通する部分はある)
それは成長ともいえるのかもしれないが、俺の感じでは、成長というより、久保竜彦の未知数のプレーの引き出しから、チーム毎にそれぞれ引き出された結果と観ている。
今のサンフレッチェ広島は、間違った箇所の引き出しに対して、間違った引き出し方をしている。
俺は今のサンフレッチェ広島で、今まで気づかなかった、あるいは観たことのない久保竜彦のプレーの引き出しを観たい。
そしてそれは可能だと思っている。
それにはもっと時間を、そして良いパスを。

久保はゴールに背を向けて、タメを作るポストプレイをするタイプではない

後半は、基本前半と同じ流れで進んでいく。
時間が経つにつれ、清水もボールを回せるようになるのだが、サンフレッチェ広島もチャンスを作っていく。
しかし、お互いにチャンスを作るのだが、決定的ではなく0−0のまま。
そして、後半27分に高萩に代えて中島を投入する。
その五分後の後半32分にミキッチに代えて楽山を投入し、後半39分にやっと久保竜彦登場。
これは去年からなのだが、久保を投入する前に2シャドーの一人を交代する。
つっこみ所満載なのだが、一個一個つっこまない。
後半27分に、高萩に代えて久保投入がベストの選択のはずだ。
せっかくターゲットになる久保を投入するのに、パサーの柏木、ミキッチがいないのはありえない。
もちろん、まだ服部やストヤノフがいる。
しかし選択肢が多い方がチャンスになるのは当たりまえだ。
久保とミキッチの絡みも観たかった。
そして、久保が登場してからの、久保の使われ方がこれまたヒドイ。
サンフレッチェ広島久保竜彦のプレースタイルを認識しているのか?
まさか、久保が広島を離れている間に忘れてしまったのか?
久保へのパスは、山なりのハイボールの、ポストプレイを期待したものばかり。(いやパスとさえ言えないレベルだ)
久保はこういったプレーはあまり得意でない。(徐々に競り勝っていく所は流石だが)
変化をつける為に、時々ならいいのだが、一辺倒は良くない。まあその際のハイジャンプが久保にとっての一種のウォーミングアップになり、久保の調子を計るバロメーターになる面もあるのだが。
時間は少ないし、ミキッチや柏木がいないし、久保のプレイスタイルを知らない使われ方をするしで、散々だ。
今日の見所は2つだけ。
まず、ハイジャンプがしっかりできていて、最後にはハイボールに競り勝っていた。
もうひとつは、流石のストヤノフだ。
久保がゴール前で動いて空けた、ゴール正面のPAエリアの少し外でボールをもらい、シュートを打った場面。
久保の動きに対して、意図的に動けるのは現状、服部とストヤノフ位だ。
ミキッチはどうなのか興味があったのだが。
前節の名古屋グランパスも、ダヴィの動きに対して、このストヤノフの様なプレーを出来る選手がいなかった。恐らくその動きができるのは、出場していなかった、玉田とマギヌン位なのだろう。
佐藤や柏木なんかも動けそうな感は、ない事はないのだが。
一致団結しての戦術的な動きも、もちろんいいのだが、この久保とストヤノフの様な動きがあると、さらにレベルが上がる。
それは、お互いにお互いのプレイスタイルを有効利用し、「相乗効果」となるプレー。
今のサンフレッチェ広島のサッカーに久保竜彦をプラスし、それが相乗効果となるサッカー。
それが観たい。

やっと久保竜彦登場

何はともあれ、まずは久保竜彦の登場で、俺の中でやっと、Jリーグが開幕した。
登場のタイミング、登場時の状況、久保の使われ方と色々言いたい事はあるが、まずは出場したという事と、動きから観るにフィジカル的に問題が無い事がわかり、うれしいかぎりである。
結果は0−0のドローだが、まあ試合内容からいえば、そうだろうな、といった所である。
清水エスパルスは、4−4−2のフォーメーションでDF、MFのラインを横四人の2列に並べ、ゾーンで守ったきた。
前節の名古屋は、今日の清水エスパルスの様にキチッとしたラインではないが、前線(サンフレッチェ広島エリア)に人数をかけスペースを消していたが、清水エスパルスは守備の時には自陣内に引いて、DF、MFの2列に並べ、スペースを消していた。
また、基本ゾーンで守り、サンフレッチェ広島のパス回しサッカーの動きを追わずに、跳ね返していた。
こういうと語弊があるかもしれないが、現在のサンフレッチェ広島のパス回しサッカーは、ある意味トリック的な戦術である。
のちのち書いていくかもしれないので、細かくは書かないが、要はピッチ内は同じ人数の11対11である。それがやり方、局面次第で、1対1であったり1対2という風になる。
サンフレッチェ広島はトリックを使って、数的優位な状況とスペースを作りだしている。
もちろんこれは簡単ではない。このトリックを機能させるには運動量、全体の戦術理解等が必要である。
で、清水エスパルスはこのトリックを機能させない為、人数を掛けてゾーンディフェンスをしてきた。
これが功を奏し、清水エスパルスサンフレッチェ広島の攻撃を跳ね返し、前半を0点に抑えるのだが、この守備的な布陣の所為か、攻め方が悪かったのか、清水エスパルスも1点も取れず前半が終わる。
つづく

久保が使われてもおかしくない展開なのになぁ

久々の更新である。
サンフレッチェ広島の試合は観ているのだが、久保は出場しないし、試合内容も特に今までと変化もないので更新が滞ってしまった。
とはいっても試合内容は特に悪い訳ではなく、良くも悪くもサンフレッチェ広島の戦いでここまで来ている。
で、「ここは久保だろ」という状況もあったのだが、久保の出場は無かった。
ここまで、一回も使われないとは逆に不自然な感じさえする。
しかし今日のグランパス戦は、久保の出場の楽しみもそうだが、それとは別に今の名古屋グランパスの戦い方を観るのが楽しみでもあった。
それはダヴィと玉田のコンビを中心とした戦い方である。
今日は玉田が出場していなく残念だったが、ダヴィのプレイは見応えがあった。
なおさら、玉田とのコンビで観たかった。
なぜならそれは、代表での久保、玉田のコンビでのプレーに近い形になるはずだからである。
で結果からすると久保はもちろん、玉田も出場せず、他にストヤノフミキッチ、名古屋はマギヌンが出場せず、0−0の結果である。
今日の試合の注目すべき点は、前半の名古屋グランパスがとった戦術くらいである。
サンフレッチェ広島のビルドアップ時に(DF、ボランチあたりでのパス回し)名古屋グランパスの選手がサンフレッチェ広島エリアに多数ポジショニングを取っていた。
これはボールが渡ったらボール保持者に、プレスに行く際に、そんなに運動量が必要なく、また中盤のスペースを無くし、パス回しをしずらくさせる事ができる。
ここで求められるのは1対1の強さで、これで少し、名古屋グランパスが有利な展開になっていた。
名古屋グランパスとしては、ボールを取ったら、攻撃に人数を掛けられる反面、攻撃時にスペースを作れなくなるデメリットもあったが、それでも結構機能していた。
ストヤノフミキッチがいたら、今日の様に機能していたかは微妙だが、対サンフレッチェ広島対策の一つの戦術にはなるだろう。
まあ、結果的にはドローだったわけだが、名古屋グランパスが勝ってもおかしくはなかった。
そうはいっても、サンフレッチェ広島にとっても勝ってもおかしくはなかった。
前節も今日の様な試合で、まあ悪くはなかったのだが、勝ててもいない。
そんな中、一回も久保竜彦の出番がないのはこれいかに。
練習も、サテライトの試合もいいのだが、久保は「実戦」を重ねて、コンディション、連携面の調子を上げていく選手である。
練習、サテライトの試合を観ていないので、今の久保の動きがどうか解からないが、長時間プレーができているのであれば問題はない。
怪我の心配もあるのだろうが、それはこの先プレーしていけば結局一緒である。注意は必要だろうが、それは現状一回も出場していない理由にはならない。
久保は実戦型である。極端にいえば、練習で出来なくても、実戦では出来るタイプのプレイヤーである。
「久保はアウト・オブ・スタンダードだ」これは、サンフレッチェ広島で監督をした、故トムソン氏の言葉である。

全く勝てる見込みがなかった訳ではないが、これはキツイな

また久保竜彦がベンチ外である。
久保竜彦無しで挑んだ、鹿島アントラーズ戦だが、大雑把にいって去年のゼロックス杯に久保がいなかったら同じだっただろうと思われる結果になった。
去年J2で、今のサンフレッチェ広島のパス回しサッカーが向上し、今年はミキッチが加わりさらにパワーアップしたかと思われたが、結局は中盤、守備陣のフィジカル的な弱さは代わっていない。
サンフレッチェ広島は去年のゼロック杯の教訓を生かし、全体的に引き気みな戦い方で、スタートしたがそれでも鹿島アントラーズに先制点を取られた。
それから徐々にサンフレッチェ広島も攻撃的になり、後半佐藤がDF裏への抜け出しPA内でファウルをもらいPKを取り同点に追いつく。
が、終了間際に鹿島アントラーズに逆転される。
結果から見ると善戦したといえるし、実際したのだが、内容的にはサンフレッチェ広島の弱さが露呈した。(雨でスリッピーなグラウンドでパス回しがうまくいかなかった面を差し引いてもである)
中盤の圧力がやはり鹿島アントラーズは強く、サンフレッチェ広島はそれを打開する事ができなかった。
同点の時の様に佐藤が裏を取り、時々チャンスを作っていたが、逆転する事ができなかった。
去年のゼロック杯は、久保竜彦がいて佐藤と同じ様に裏を狙いまくった。そしてその「迫力」に鹿島アントラーズは引き気味になった。要はプレッシャーをかける中盤を下がらせたのである。
佐藤はゴールは狙えても、中盤を下がらせる事はできなかった。
こうなる事はある程度予測はできたろうに、どうして久保竜彦を使わなかったのだろうか。
断言できるが、いくら調子が悪かろうが、フィジカル的に問題なくプレーできている久保竜彦がいれば、勝てたとはいわないが、間違いなく違った内容になっていただろう。
何回も書くがサンフレッチェ広島久保竜彦を理解しているのだろうか。