談志が死んだ(立川談志師匠の死)づづき

前回のつづき。
まあ結局何が言いたかったのかというと、「立川談志の落語」は「古今亭志ん生の落語」の域に達したのか、という事。

しかし、立川談志師匠がいなければ僕は落語を聴かなかったのかもしれない。
僕が落語を聴くきっかけを作ったのは、弟子の立川談春である。
立川談春の著書「赤めだか」と落語「紺屋高尾」でノックアウトされ落語を聴き始めた。

立川談志師匠の死。
これが落語界、あるいは芸能界にどういった影響を及ぼすのか。
ただ、間違いなく何かは変わるはずだ。

ただちょいちょい見かけるのだが、これで「昭和の名人」が途絶えた、と言われているが、それは違うと思う。
まだ、柳家小三治師匠がいる。
僕はこれを声を大にして言いたい。
この70歳を超えた噺家は、「落語協会会長」でありなら「現役トップのプレイヤー」でもある。まさしく名実ともにトップなのである。

僕は立川談志師匠の落語を一度は、生で聴くべきだったと後悔している。
そして、僕は今、柳家小三治の落語「青菜」を生で聴きたいと思っている。
「昭和の落語」が途絶える前に。

赤めだか

赤めだか

立川談春/来年3月15日

立川談春/来年3月15日

落語名人会(41)死神

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落語名人会(44)子別れ

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古今亭志ん生傑作選I

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