久保はゴールに背を向けて、タメを作るポストプレイをするタイプではない

後半は、基本前半と同じ流れで進んでいく。
時間が経つにつれ、清水もボールを回せるようになるのだが、サンフレッチェ広島もチャンスを作っていく。
しかし、お互いにチャンスを作るのだが、決定的ではなく0−0のまま。
そして、後半27分に高萩に代えて中島を投入する。
その五分後の後半32分にミキッチに代えて楽山を投入し、後半39分にやっと久保竜彦登場。
これは去年からなのだが、久保を投入する前に2シャドーの一人を交代する。
つっこみ所満載なのだが、一個一個つっこまない。
後半27分に、高萩に代えて久保投入がベストの選択のはずだ。
せっかくターゲットになる久保を投入するのに、パサーの柏木、ミキッチがいないのはありえない。
もちろん、まだ服部やストヤノフがいる。
しかし選択肢が多い方がチャンスになるのは当たりまえだ。
久保とミキッチの絡みも観たかった。
そして、久保が登場してからの、久保の使われ方がこれまたヒドイ。
サンフレッチェ広島久保竜彦のプレースタイルを認識しているのか?
まさか、久保が広島を離れている間に忘れてしまったのか?
久保へのパスは、山なりのハイボールの、ポストプレイを期待したものばかり。(いやパスとさえ言えないレベルだ)
久保はこういったプレーはあまり得意でない。(徐々に競り勝っていく所は流石だが)
変化をつける為に、時々ならいいのだが、一辺倒は良くない。まあその際のハイジャンプが久保にとっての一種のウォーミングアップになり、久保の調子を計るバロメーターになる面もあるのだが。
時間は少ないし、ミキッチや柏木がいないし、久保のプレイスタイルを知らない使われ方をするしで、散々だ。
今日の見所は2つだけ。
まず、ハイジャンプがしっかりできていて、最後にはハイボールに競り勝っていた。
もうひとつは、流石のストヤノフだ。
久保がゴール前で動いて空けた、ゴール正面のPAエリアの少し外でボールをもらい、シュートを打った場面。
久保の動きに対して、意図的に動けるのは現状、服部とストヤノフ位だ。
ミキッチはどうなのか興味があったのだが。
前節の名古屋グランパスも、ダヴィの動きに対して、このストヤノフの様なプレーを出来る選手がいなかった。恐らくその動きができるのは、出場していなかった、玉田とマギヌン位なのだろう。
佐藤や柏木なんかも動けそうな感は、ない事はないのだが。
一致団結しての戦術的な動きも、もちろんいいのだが、この久保とストヤノフの様な動きがあると、さらにレベルが上がる。
それは、お互いにお互いのプレイスタイルを有効利用し、「相乗効果」となるプレー。
今のサンフレッチェ広島のサッカーに久保竜彦をプラスし、それが相乗効果となるサッカー。
それが観たい。