引退しても今なお、華あるシュートを魅せる久保竜彦
引退後、結構メディアに出ている久保竜彦。
現役時代より、テレビ等では落ち着いてきている。
慣れてきたからか、それとも引退した事によるものか。
どちらにしろ、嬉しくもあり、寂しくもある。
バックに流れるユニコーンの「HELLO」歌詞
「まだ君が 元気だった あの頃に・・・」
「流れゆく 光たちよ 消えてゆく 命たちよ」
「舞い上がれ 燃え上がれ 時を超え 突き進め」
が引退、またその後の指導者として久保竜彦と合わさり感傷的になってしまうこの動画。
バスで長時間かけて広島から被災地に向かっての、地元の人たちとの触れ合い。
頼まれて洒脱に打ってみせたシュートの凄さ、華やかさ。
そしておそらく、久保にとって初めてのCM(プロモーションビデオ)でのシュートのカッコよさ。
このプロモーションビデオはシュート以外でも色々な意味でハイクオリティでカッコよかった。
(TOTOはもちろん凄いのだが、このプロモーションで一番得しているのはミズノのような気がする)
久保竜彦 引退
いつかは、引退すると思っていた。
今年3月になっても所属先決定のニュースがなかったので、どこかで覚悟はしていたが、野球の松井ではないが浪人もアリかとも思った。
正直、まだやれたと思う。
MFに転向も、アリなのではないかとも思った。
しかし、とうとうこの時がきてしまったか。
久保竜彦
様々な相反する要素を併せ持つ、稀有なプレイヤー。
様々なプレイスタイルが存在するが、そのどれにも当てはまらない。
竜の如きプレイヤー。
言葉では言い表しきれないプレーの数々。
もう、この先観る事ができなくなる。
指導者を目指すという。
久保竜彦が、将来どんなプレーヤーを育て、どんなチームを作りたいのか、興味深い。
しかし、「アンバサダー」か。まあ「旅人」よりかはいいのかな。
最後に。
久保竜彦が、W杯に出られなかったのは、残念を通り越して問題だと思っている。
出られなかった理由は現状「怪我」とされているが、これは建前である。
「W杯のFW先発メンバーは決まっていた」
これが俺の考えである。
W杯での「久保竜彦のゴール」。これが実現されていれば、それは日本国内、また世界に対しての日本サッカーの「宣伝」になったはずである。そしてその宣伝効果は将来の日本サッカーに表れていたはず。
もちろん、「久保竜彦のゴール」は「宣伝」だけではなく、素晴らしい「エンターテイメント」になったはず。
サッカーでの竜の扉は閉じられてしまった。
しかし、これまで魅せてくれた久保竜彦の心を揺さぶるプレーは残る。
もしかしたら指導者として再び、その扉は開かれるかもしれない。
これまで、すばらしいプレーをありがとうございました。
これからも、指導者として頑張ってください。応援してます。
今シーズン及びツエーゲン金沢での最終戦
今シーズンで久保竜彦のツエーゲン金沢の退団が決まった。
今シーズンは試合を欠場することが多く、JFLで金沢のチームという事もあり情報が入らなくここで書かなくなっていた。
現役続行の意思はあるらしい。
個人的には、移籍先は監督が森保に変わったサンフレッチェ広島がいいのだが。
古巣だし、なにより監督が森保という事から誘われれば行くと思うが、サンフレッチェ広島次第という事かな。
あるいは他のチームという事も考えられる。まあ現役を続けられれば何処でもいいと思う。
そんな久保の去就が気になるなか、行って来ました夢の島競技場。
試合前のウォーミングアップの姿が相変わらずだった。
ウォーミングアップなのか、暇つぶしなのかわからない感じで、ゴール前から、主に右足でボールを蹴り込む。右足だから精度がなく、適当に強めに蹴っている感じが、相変わらずの久保竜彦だった。
キーバーが他の選手のシュートを抑えているタイミングで、嫌がらせかの様にキーパーへ向けてシュートを打つ久保竜彦
右で適当に蹴り込み、ボールが枠にとは全然違う方向に何度も飛んでもお構いなしの久保竜彦
時々思い出したかの様に左足で精度、威力の両方あるボールを蹴り込む久保竜彦
そんな微笑ましいウォーミングアップが終わり試合が開始されたのだが。
芝の具合が悪いのもあってかボールが落ち着かない。
ボールと人の動きがサッカーというより、ラクビーに近い感じであった。
そんな中の久保竜彦はというと、ゴールに背を向けてのボールコントロールは相変わらずミスもあったが、前を向いてボールを触れた時は流石に別格であった。
残念ながらシュートチャンスはなく、また前を向いてボールを触れられるチャンスも少なかったのだが、その少ないチャンスで見せたドリブルとパスには、まだ光るものがあった。
前半のみの出場だったが、時々チャンスと思われるタイミングでは走れているところを観ても、来年もいけるだろう。
来年は辰年である。
辰年でのドラゴンシュートを観たいものである。
談志が死んだ(立川談志師匠の死)づづき
前回のつづき。
まあ結局何が言いたかったのかというと、「立川談志の落語」は「古今亭志ん生の落語」の域に達したのか、という事。
しかし、立川談志師匠がいなければ僕は落語を聴かなかったのかもしれない。
僕が落語を聴くきっかけを作ったのは、弟子の立川談春である。
立川談春の著書「赤めだか」と落語「紺屋高尾」でノックアウトされ落語を聴き始めた。
立川談志師匠の死。
これが落語界、あるいは芸能界にどういった影響を及ぼすのか。
ただ、間違いなく何かは変わるはずだ。
ただちょいちょい見かけるのだが、これで「昭和の名人」が途絶えた、と言われているが、それは違うと思う。
まだ、柳家小三治師匠がいる。
僕はこれを声を大にして言いたい。
この70歳を超えた噺家は、「落語協会会長」でありなら「現役トップのプレイヤー」でもある。まさしく名実ともにトップなのである。
僕は立川談志師匠の落語を一度は、生で聴くべきだったと後悔している。
そして、僕は今、柳家小三治の落語「青菜」を生で聴きたいと思っている。
「昭和の落語」が途絶える前に。
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談志が死んだ(立川談志師匠の死)
前回予告編を紹介した映画「月光ノ仮面」は噺家が主人公という事もあり、またここ2、3年落語を聴きかじっている事もあり、亡くなった談志師匠と落語について少し書きます。
僕にとっての「立川談志」(主に後期)という存在は音楽でいうところの「パンク」と似ている。
僕はパンク世代ではなく、パンクに影響を受けたミュージシャンが活躍しだした頃の世代である。
その僕はパンクミュージックとされる音楽にはあまり魅力を感じない。
僕はパンク以前のロックか、パンクに影響を受けたロックが好きである。もちろんパンクでも好きな曲やバンドはあるのだが。
そして僕にとっては、立川談志(主に後期)にも同じ様な事が言える。
僕は落語はレンタルCD(録音)をIPodに落として聴くタイプであり、生(ライブ)は柳家小三治師匠目当てで、寄席(末広亭)に数回しか行った事がない。
よって、よく言われる立川談志のもの凄い「芝浜」は直接聞いた事がない。
だからなのかもしれないが、僕の一番好きな「芝浜」は桂三木助のものである。
では、立川談志は落語家として、大した事ないのかといえばそうではなく、ここはパンク一般とは違い「技術」は凄い。
また、さらに言うと立川談志はもちろん芸暦が長い為、パンク以前のロックだった時もある。
僕はパンク以前のロックだった頃の立川談志が一番好きである。
CD全集で言うところの「立川談志ひとり会落語CD全集第四期」の頃である。この頃の語り口、声が一番良い。声なんかは初期の頃とは違い貫禄もでて、尚且つ艶がある。この全集の中で僕が好きな噺「宮戸川」の女(お花さん)なんかはコミカルでありながら少し色っぽく演じられている。
だから立川談志は、凄い落語家なのであるのだが・・・・・
で、またパンクに話が戻る。
これは僕の個人的な考えなのであるが、パンクミュージックは音楽史には間違いなく残るが、パンクミュージックの作品としては、パンクムーブメント資料としてではなく、音楽作品としては残ってはいかないのではないか。
ある人にとっては「パンク」は生き様であるという。
要は「立川談志という落語家」と「立川談志の落語」のバランスが少し偏っている。もちろん両方とも凄いレベルに達していると思う。
しかし・・・(生意気にづづく)
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